睡眠に影響を及ぼす食材

写真は、寒冷紗を使用した太陽光を遮る覆い栽培です。言わゆる玉露園です。

一回の食事だけで睡眠を改善する効果を持つ食材は存在しない。それは、睡眠改善作用を持つ成分の含有量が、有効な量にくらべて極めて少ないためである。眠りホルモンとして流布している覚醒拮抗作用を持つメラトニンは、ケールやレタスに含まれるが、睡眠への効果を示すためには1回の服用で30mg以上を必要とする。ケールやレタスで30mgのメラトニンを得ようとすれば茎も含めて60kg程度を一度に食べる必要がある。なお、メラトニンを食材として製造、販売することは、日本では認められていない。睡眠の改善効果を持つことが知られている単一の食材には、L-トリプトファン、レシチン、グリシンおよびL-テアニンがある。一方で、睡眠を阻害し覚醒効果を示す単一食材として、カフェインやトウガラシのカプサイシンなどが知られている。レシチンは、アセチルコリンの前駆物質としてレム睡眠の周期の整合性調整作用を、L-トリプトファン、グリシンは入眠や熟眠に改善効果のあることが報告されている。なお、必須アミノ酸のL-トリプトファンおよびグリシンは、3g以上を一度に服用することで改善効果がみられると報告されている。有効量以上のL-トリプトファンやグリシンを一回の食事から得ることはできない。

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