掛川スタディとは?
緑茶の健康増進効果を解明する掛川スタディの取組み(掛川市)静岡県掛川市
1 概要
① 取組の経緯
•掛川市は、緑茶の健康増進効果を確認し、最も健康増進効果がある品種の解明及び新食品を開発するこで、世界をマーケットにした茶業振興等を目的とし、農林水産省の競争的資金(「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」)を活用して平成21年度から研究を開始。
② 取組の特徴
•東北大学、九州大学、野菜茶業研究所、掛川市が協力して、平成21年6月から平成24年3月まで掛川市民を対象とした大規模な栄養疫学研究を実施。
•緑茶の飲用習慣と血中コレステロールとの関係に一定の知見を得られたが引き続き、生活習慣病改善効果を検証。
2 今後の展望と課題
•緑茶摂取と動脈硬化関連因子及びその後の疫病疾患・死亡との関連の究明。•肥満・高コレステロール血症、糖尿病等動脈硬化の危険因子をもつ対象者に一定期間飲用してもらい、その抗動脈硬化作用を明らかにして、メタボリックシンドローム症候群対策に最適な品種選定を行う。
•緑茶摂取の効能が科学的に実証された後、その効能をどのように全世界に発信していくかが課題。
厚生労働省から静岡県は都道府県で一番健康寿命が長いと発表されました。静岡県は、 肥満度も低い方ですし、がん標準化死亡率も低いことが注目されます。