ネスレ日本と京都府が設立した「抹茶と健康研究会」は、2019年3月7日に都内で公開セミナーを行い、抹茶に関する科学的な研究により新たに発見された「抹茶のチカラ」について発表した。(以下「食品と開発」サイト参照)
まず基調講演として、農研機構 食農ビジネス推進センター センター長の山本(前田)万里氏が、抹茶に関する概要と機能性研究について解説。抹茶と煎茶は栽培や製法、含まれる成分も違い、茶カテキンやカフェイン、テアニンの量は煎茶と比べ2倍以上にもなる。茶葉をそのまま摂取することで、煎茶では摂取できない食物繊維やルテインなども摂取できると紹介。17年に研究会が採択した6件の助成研究では、腸内フローラ改善、肌の保湿、ストレス緩和、トレーニング時の筋力増加、視覚機能への影響、睡眠への影響が調べられたと語った。
公開セミナー第1回となる今回は、その助成研究の成果として腸内フローラ改善と肌の保湿に関する2題が発表された。